« ボールジョイント式可動ブロックトイフィギュアの開発の(黒)歴史(その四) | トップページ | 金型への路(みち)・・・(その六) »

2016/03/13

ボールジョイント式可動ブロックトイフィギュアの開発の(黒)歴史(その五・完結?)

修正の変遷(2014~2016.03)
【修正の変遷(2014~2016.03)】

左から順に
「モデロック(アトリエ彩) フルメタルパニック アーバレスト」
「頭頂高165mm(1/10)版」
「頭頂高135mm(1/12) 2015年末版」
「頭頂高135mm(1/12) 2016年1月版」
「頭頂高135mm(1/12) 2016年3月版(現状)」

--

3Dプリンタの造形品を製作したことで外観形状や可動範囲の確認だけでなく、パーツ単体の強度を確認することができました。
光造形品はインジェクション成形品にくらべて少し脆いのですが、それにしても肉厚0.4mmはやりすぎでした(^_^ゞ
造形品を初めて組み立てたときにいきなり破損破壊してしまいました。

強度が低いことは予想していたので予備のパーツを作ってはいたのですが、さすがに凹みました…orz

破損したパーツは上下の胴体を繋ぐ♀ジョイントで、これは特に強度が必要なパーツです。
胴体に収める時に小さくしたのですが、Fi-Dia Block(s)規格の基本形状に戻すべく検討を重ねました。
最終的にはパーツや保持力に影響する寸法を基本形状と同じ7.8mmに設定することができました。

20160313 Body-joint compare

画像は左から2015年末版、2016年1月版、2016年3月版と右端は3/13現在の形状です。

左右の出っ張りは胴体パーツとの接続用ボスです。
スペースの関係で接続部ボスをφ3mmからΦ2mmに変更していたのですが、強度や拡張性の観点からΦ3mmに戻しました。
前後の胴体パーツのように決まった組み合わせは別として、ボールジョイントはφ5mm、軸はφ3mmで統一しておいた方が使い勝手が良いですからね。

また股関節の構造についてはずいぶん悩みました。

もともと股関節は二重関節だったのですが、二重関節では組立性が悪く、足の位置決めもしづらいのではないかという懸念がありました。

二重関節の胴体基部パーツと脚パーツを繋ぐ♂ジョイントパーツは二個の♂ボールがまっすぐに繋がっているわけではなく、くの字状の棒で繋がっています。

20160313 Fig Std135 Body-leg-joint

これは足パーツの可動範囲を広げるためと、♂ジョイントパーツの位置によっては1軸が固定されることで組立性の向上を狙ってこのような形状になっています。
ちなみに肩の二重関節も、形状は違いますがくの字状になっています。

しかし♂ジョイントパーツは胴体パーツと足パーツの間にあり、パーツも小さいので、直接触って「♂ジョイントパーツの向きを変える」ことが難しいです。

そこで多少可動範囲が犠牲になるものの、♂ジョイントパーツの一方を固定した構造を検討しました。

検討を重ねた結果、最終的には可動範囲を重視して股関節は二重関節のままとしましたが、この時に作った固定用パーツのモデルデータは頭部構造の再検討で活かされることになり、思わぬ副産物となりました。

20160313 Fig Std135 Head-base

--

2013年の作り始めから2016年3月初旬までの女の子フィギュアの経過報告は以上です。

現在、組立性の向上や人の自然な動きの再現、綺麗な(中の人好みの?)シルエットなどを目指してさらなるブラッシュアップを続けています!

引き続き当JointFactoryブログJointFactoryホームページにて進捗の報告をしていきたいと思いますので、どうぞお楽しみに!

|

« ボールジョイント式可動ブロックトイフィギュアの開発の(黒)歴史(その四) | トップページ | 金型への路(みち)・・・(その六) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ボールジョイント式可動ブロックトイフィギュアの開発の(黒)歴史(その四) | トップページ | 金型への路(みち)・・・(その六) »